Dharma – CryptoKittiesでETHを借りる!債務トークン発行プロトコル

ブロックチェーンのDapps基盤として、様々なプロトコルが登場しています。一番進んでいるのは0x等のDEXプロトコルですね。

DharmaもそんなDapps基盤となるプロトコルの1つで、債務トークン(Tokenized debt)を発行するプロトコルです。ホワイトペーパーはこちら

 

 

デット市場のディスラプト

ここ数年で、ICOにより多額の資金調達が行われましたが、ICOは(いくつかのタイプがありますが)、株式発行をトークン化したもので、既存のエクイティマーケットにブロックチェーン技術を持ち込んだものと言えます。

エクイティマーケットの市場規模は$73T(73兆ドル)なのに対し、デットマーケットは$213T(213兆ドル)の市場規模があります。

そのため、Dharmaはデットも暗号化により既存金融のディスラプイトが可能なはず、世界のローンや債券などデット商品をオープンで市場でトレーダブルでパーミッションレスなトークンとすることが自然なネクストステップであると考えて、このプロジェクトを開始しています。

 

 

Dharmaの仕組み

Dharmaには、デッター(お金を借りる人)アンダーライター(引受人)リレイヤークレディター(お金を貸す人)という4人のプレイヤーが登場します。

  1. デッターが債務の条件を提示します。
  2. アンダーライターが債務のデフォルトリスクを評価し、債務トークンを発行します。
  3. リレイヤーは様々な債務トークンの情報をオーダーブックに提示します。
  4. クレディターは、自身の条件に合う債務を購入し、これでデッターは資金を調達することができます。このトランザクションのみがオンチェーンで行われます(0xと同様)
  5. 債務の返済はスマートコントラクトにより行われます。

 

Dharmaは、債務トークンの発行・管理を非中央集権的に可能にするプロトコルですが、アンダーライターはトラステッドパーティであり、彼らを信頼する必要があります。債務トークン発行・管理にかかる手数料を得ます。

リレイヤーは、0xプロトコルのリレイヤーに似ていて、それ自身はポジション(債務)を持つことなく、オーダーブックをポテンシャルバイヤー(クレディター)に提示することで取引のマッチングのサポートを行います。リレイヤーは0x同様、自身の設定する手数料を得ます。

市場参加者は、アンダーライターとリレイヤーの過去の取引履歴を見ることができ、アンダーライターの値付けが適切か、リレイヤーが良いオーダーブックを持っているかを判断することができます。単一のセントラライズドなデータブローカーに頼ることなく、取引所、証券会社、トレーダーが債務トークンのデフォルトリスクを合理的に評価できる共通の情報インターフェースを構築します。

 

 

Dharmaプロトコルを使ったDapps

Dharmaプロトコルを使うと、様々な暗号資産を担保に債務トークンを発行することができます。既存金融では、CDO (Collateralized Debt Obligation:債務担保証券)として知られている方法です。

例えばCryptokittiesで育てた猫を裏付け資産として、資金調達することも可能です。猫を手放すのはイヤだけど、ETHを他の投資に使いたい(もしくはもっと他の猫も育てたい)場合などに便利です。Cryptokittiesを担保とするローンの作成方法に関するチュートリアルも用意されています。

他にVitalikによりステーブルコインのビークルとなるというユースケースも提案されていますステーブルコインを担保としたCDOであれば、価値の裏付けがあることが明確で、Tetherのような疑惑が生じないことになります。また、複数の資産をまとめて担保資産として組成することもできます。

もちろん普通の債権、国債や地方債をトークン化することも可能です。転換社債のようなものも可能です。また、Yコンビネーター卒業生(Dharmaは、YCombinatorのサマーバッチから生まれたそうです。)の資金調達法として知られるSAFE (Simple Agreement for Future Equity)をトークン化したSAFT(Simple Agreement for Future Token)も簡単に発行することができるようになります。ソーシャルレンディングもできますね。

 

 

まとめ

Dharmaプロトコルにより、投資銀行等の仲介者なしで、CDO等の高度な金融商品を含む債務トークンを簡単に作ることができます。スマートコントラクトにより、管理コストも下がり、透明な取引が実現されます。仲介者、管理コストが下がるので、借り手はより低い利息を、投資家はより高い利息を得ることができます。めちゃくちゃいいですね。

 

Dharmaは、(まだ)ICOは行っておらず、その理由が記事にされています。トークンセールのコストがベネフィットを上回っているとのこと。投資はできないけど、楽しみなプロジェクトです。

 

 

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